違法残業に関する記事のご紹介です。
「４割で違法な長時間労働 １１６事業所で２００時間超も 厚労省調査」＜ Yahoo!ニュース ＞
この「４割」というのは、「日本の会社全体の４割」という意味ではありません。
「長時間労働が疑われる事業所の４割」です。
少なくとも、この記事を根拠に「日本の会社の半分近くは違法な長時間になっている」ということは言えません。
で、この「長時間労働が疑われる」というのは、具体的にどのような事業所かというと、「残業が月８０時間超の疑いがある事業所」ということになります。
違法な長時間労働というと、「３６協定を超えた残業をさせている」ということが考えられます。ということは、厚生労働省の発表からわかることは、「３６協定の協定時間が月８０時間を超える事業所の４割で、協定時間を超えた違法な長時間労働をさせていた」ということになるのではないでしょうか？
結局、「３６協定の協定時間が月８０時間以下の事業所」や「そもそも３６協定を締結・届け出していない事業所」はこの集計のなかには入っていませんから、日本全体で何割になるのかわからない・・・という事になります。 （ひょっとしたら、４割より、さらに悪い数字になるかも知れませんね・・・(・_・;)マサカ・・・）
