上司の中にいませんか?
やたらと長時間労働や、過剰品質・過剰サービスを強要する上司が。
「人より出世が遅く、ようやく出世した」「実力に乏しく、自分に自信がない」「なかなか実績があげられない」・・・ってタイプに多いような気がします。
こういう上司は、成果に向けての行動に自信が持てず、なにをどれだけやれば成果が上がるかわかっていません。だから、「結果に至るまでの過程」に過大な時間と労力をかけるのです。
要するに、「成果」のための業務ではなく、「言い訳」のための業務です。結果が悪かったとき、「こんなに労力をかけましたよ」「だから、成果がでないのは不可抗力ですよ(私のやり方が悪いとか、力不足とかではないですよ)」とアピールしているのです。
最悪ですね。
こういう上司が、さらにエスカレートすると、サービス残業を強要するようになります。それだけ会社のために尽くしていますよ。滅私奉公ですよ・ ・・ってアピールを始めます。
あるいは、部下に無茶な仕事をさせたり、あるいは仕事ができないと怒鳴りつけたりします(キビシイ指導ってわけです)。こんなに熱心に部下を指導していますよ。部下の出来が悪いのですよ。私は悪くないですよ・・・というアピールです。
確実にいえます。こんな上司、ぜんぜん会社のためになってないどころか、リスクを増やしていますよ。
どうしてこんな上司が生まれるかというと、会社がこういった上司を野放しにする(場合によっては評価したりする)からです。
仕事の目的(求める成果)が、会社全体で共有されていないことが問題だと思います。目的(求める成果)をキチンと評価する仕組みがないのです。
働き方改革・過重労働対策をおこなおうとするとき、こういう問題上司が抵抗勢力になることがあります。
抵抗する理由はカンタンです。
働き方改革・過重労働対策をおこなうことで、自分が成果をあげられない「言い訳(成果があがらなかったけど、ムチャクチャがんばった)」が使えなくなるからです。
働き方改革・過重労働対策をおこなうということは、労働時間が短くなってラクでいいな・・・ってコトばかりではありません。労働の質や密度が上がるという、キビシイ側面もあります。
けれども、「言い訳のための仕事」「がんばっているアピールのための仕事」という、まったく意味のない仕事を排除するいい機会になると思います。
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