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生産性向上の「失敗パターン」「成功パターン」

ビジュアル ムダとり 時間術 (日経文庫ビジュアル)で紹介されている「生産性向上」の2つのパターンについてご紹介しましょう。

働き方改革にとっても、同一労働同一賃金にとっても、実現のポイントは「生産性の向上」です。

そもそも生産性とはなんでしょうか? カンタンには、次の式であらわせます。

生産性をあげるなら、「アウトプットを大きくする」か「インプットを小さくする」かどちらか・・・ということになります。

仕事の内容や状況によって変わるのでしょうが、どちらがより効率よく確実に生産性を高めることができるのでしょうか? まず、何から手をつけていけば良いのでしょうか?

アウトプットを大きくする

アウトプットを分解すると「質 × 量」になります。生産性向上のアプローチとして、まず手始めに「質の向上」をはかるという方法が考えられます。

しかし、「手抜きをしていた」というならともかく、いままで以上に「質」を上げるのはなかなか困難なことです。

では、「量の増大」をはかるという方法はどうでしょう。こちらにしても、「サボっていた」というならともかく、いままで以上に「量」を上げるのは困難です。

ひとつ方法があります。それは、「質」や「量」をあげるために、時間をかけることです。しかし、時間をかけるということは、インプット(分母)が増えるということです。それも、ただ増えるのではありません。長時間労働になれば、割増賃金を2割五分以上(時間外労働が60時間以上の場合、5割以上)支払わなければなりません。つまり、アウトプットより余分に増えるということです。また、人間というのは、長時間にわたって集中力を持続することができません。おのずと質が落ちケアレスミスが増えてきます。さらにいえば、労働者の心身の健康に悪影響がでたり、離職率が増えたり、事故が起きやすくなるリスクが高まります。

インプットを小さくする

では、もう一つのアプローチ「インプットを小さくする」のはどうでしょう。

インプットとは、時間・費用・仕事にかける手間ヒマなどを指します。

ここでひとつのコツがあります。インプットを減らしても、アウトプットが一緒に減ってしまっては意味がありません。成果(アウトプット)につながらないインプットを減らすのです。

ムダとり時間術」の「ムダ」とは、成果につながらない「時間・費用・仕事にかける手間ヒマ」のことです。「過剰品質・過剰サービス」と言い換えてもいいでしょう。この「過剰品質・過剰サービス」というのが問題です。日本の会社の特徴として、社内の資料や業務の手続き等、成果(売上)につながらない仕事でも丁寧に時間をかけて行う傾向があるそうです。

成果につながらないインプットを減らしていけば、単位あたりのアウトプットが増えることになります。

まとめ

生産性をあげるには、アウトプットを増やし、インプットを減らす必要があります。

まず手始めにアウトプットを増やそうとすると、結果としてインプットも増えてしまい、それをカバーしようとしてアウトプットを増やすと、さらにインプットも増えてしまい・・・という悪循環におちいってしまいます。

まず手始めにインプットを減らすようにすれば、結果として量が増え質が向上し熟練度があがる・・・という好循環が始まるでしょう。

インプットを減らすというのは、いい意味で手抜きをするということです。「ずるい仕事術」「ずるい考え方」という本が流行りましたが、「かしこくインプットを減らす」という意味では同じ趣旨だと思います。

悪循環(負のスパイラル)か好循環(正のスパイラル)か。生産性向上に対してどのようなアプローチをするかで変わってきます。注意が必要ですね。

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