「うまい! やすい! はやい!」ってキャッチコピーの牛丼屋さんありましたね。
より安く、より高い付加価値を提供することで、会社は激しい競争を勝ち抜いてきました。問題は、どうやって「より安く」「より高い付加価値」を実現するか・・・です。
「技術的イノベーションにより実現しました!」とかだったらカッコ良いのですが、多くの会社では「努力」「根性」「人海戦術」で乗り切っているのではありませんか? つまり、従業員へのシワヨセで乗り切っているのです。
根底には、「従業員は会社のモノ」という意識があるように思います。「使わなければソン」「働かせれば働かせるほどトク」というのが、会社の従業員に対する認識だといえば、ちょっと言い過ぎでしょうか?
こういった考えは、「市場は右肩上がりにドンドン成長・拡大していく」という認識がベースになっているように思います。仕事をより多く取り続けることが、会社を拡大・安定化する方策というわけです。
けれども、あきらかに社会の流れが変化してきました。業務量をドンドン増やすことの限界が実感できるようになってきています。
たとえば、引っ越しといえば、春がカキイレ時ですが、そのピーク時に業務量を抑制しようという取組が報じられています。
「アート」引っ越し受注を抑制…前年比8割に< YOMIURI ONLINE >
春に引っ越しする必要があるから、春の業務量が増大するのです。普通に考えれば、受注を抑制すれば、そのお客さんは別の時期に引っ越してくれる・・・なんて性質のモノではないように思えます。つまりヨソの引越し業者に仕事を取られる結果になるのです。
それでも「あえて抑制」するには、それなりの「やむにやまれぬ事情」があるハズです。
記事の中では、「目先の利益より労働環境の改善を優先する動き」として紹介されています。
この動きは、会社が永続的に存続するための「生き残り戦略」ではないかと思います。
ランキングに参加しています。 クリックお願いします。 励みになります(^^)/。 にほんブログ村