今日は、「ワークライフバランス」について、すこしまとめようと思います。
- 仕事と生活のバランスをとることが「ワークライフバランス」
- ワークライフバランスのとり方(その1:調整型)
- ワークライフバランスの取り方(その2:改革・革命型)
- 技術の進歩と意識の変革が実現のカギ
- まとめ
仕事と生活のバランスをとることが「ワークライフバランス」
今朝(12/17)の朝日新聞の子供向けのコーナーで、「ワークライフバランス」が取り上げられていました。クイズ形式になっていて、「何と何のバランスを取るのかな」というクイズ形式になっています。別の紙面にある「こたえ」を探さないといけません。
こたえ:仕事と生活
仕事に追われるのではなく、家庭や地域での生活と両立できる社会をめざすスローガンになっている。働き過ぎにストップをかけるねらいもあるよ。
この「こたえ」では、「ワークライフバランス」はスローガンという説明なのですが、「バランスをとる」方法が問題です。「働き過ぎにストップをかけるねらいもある」と書いてあることから、次のようなバランスの取り方をイメージする人がいるようです。
ワークライフバランスのとり方(その1:調整型)
「ワークライフバランス」について、次のような考え方をネットなどでよく見かけるのですが、どう思いますか?
日本の労働者は「働き過ぎ」なので、もっと働かないようにしましょう。ソコソコ働けばいいじゃないですか。仕事が終わっていなくてもテキトーに切り上げましょう。やるべきことが出来ていなくても割り切りましょう。体は1つです。1日は24時間です。バランスを取るためには「仕事をホドホドにして減らす」しかないではありませんか?
もちろん「仕事だけを減らす」わけではありません。バランスを取るわけですから、「ライフの見直し(削減)」も合わせて行いましょう。「家庭や地域での生活」が大切なことは理解できますが、仕事をしないと生活が成り立ちません。ライフもほどほどにして割り切りましょう。
(ありがちなワークライフバランスの取り組み その1)
つまり、「ワーク」も「ライフ」もどっちもほどほどに削減してバランスをとる・・・という考え方です。ここでは「調整型ワークライフバランス」と呼ぶことにします。
この考え方で、「ワーク」はうまく回るのでしょうか? 「ライフ」が充実するのでしょうか? 「ワーク」も「ライフ」も中途半端で、結局どちらにも悔いが残る結果にはならないのでしょうか?
ワークライフバランスの取り方(その2:改革・革命型)
「ワークライフバランス」については、別の考え方もあります。次のような考え方をどう思いますか?
バランスを取るために、「中身を現状のままで」時間配分だけを調整しようとするのではなく、「ワーク」や「ライフ」の「中身」を見直しませんか? 具体的には、「ワーク」と「ライフ」のバランスが取れるように、「働き方改革」や「生産性革命」おこなって「質」を変えるのです。「妥協」や「がまん」で調整するのではあるません。
「ワーク」も「ライフ」も私達の人生そのものです。かけがえのない人生を「妥協」や「がまん」することで、充実するわけがないではありませんか?
(別の考え方によるワークライフバランスの取り組み その2)
つまり、「ワーク」にも「ライフ」にも妥協しないという選択です。ここでは、「改革・革命型ワークライフバランス」と呼ぶことにします。
あまりにも「楽天的で、都合の良い考え方」だと思いますか? 現実性・具体性に欠ける夢物語だと思いますか?
技術の進歩と意識の変革が実現のカギ
「調整型のワークライフバランス」を行って、たとえバランスが取れたとしても、それで充実した人生になるとは思えません。実際、調整型ワークライフバランスは、「だからワークライフバランスなんてダメなんだ」という否定的な文章の中で良く登場します。
一方、「改革・革命型ワークライフバランス」には希望があります。「技術革新」という希望です。人間ができることは、「技術革新」によってドンドン拡大しつつあります。
特に変えようとしなくても、「ワーク」も「ライフ」も時代の流れと共に変化しているのですから、変化の中で調整する方法を見つけることができる・・・と私は思います。
このブログは、「改革・革命型ワークライフバランスを応援」するというスタンスです。
まとめ
- ワークライフバランスは、「仕事」と「生活」を両立させる(バランスをとる)こと。
- バランスのとり方は、「調整型」と「改革・革命型」がある(他にもあるのでしょう)。
- 「調整型」で仕事と生活を両立させても不満が残るだけ。
- 「仕事」と「生活」の質を変える、「改革・革命型」アプローチがおすすめ。条件は整いつつある。