日本の労働生産性が、あいわらずです。「1970年以降、G7で最下位が続いている」とのことです。
ここで「労働生産性」の意味について確認しましょう。生産性 - Wikipediaによれば、
労働生産性
労働力(単位時間当たりの労働投入)1単位に対してどれだけ価値を産めたかを指す。その際、生産量を物的な量で表す場合を特に「物的労働生産性」、金額(付加価値)で表す場合を「付加価値労働生産性」と言い、一般的な経済指標で単に「労働生産性」と言った場合、通常は後者を指す。通常、労働力が遊ばないようになるだけ多く資本を装備すると、労働力の回転率が上昇して労働生産性が高まる。ただし、この場合は資本生産性が低下する。 関係式としては、物的労働生産性=生産量÷従業者数、価値労働生産性=生産額÷従業者数=(生産量×製品価格)÷従業者数、付加価値労働生産性=付加価値額÷従業者数があてはめられる。
(Wikipediaより)
一言でザックリ要約すれば、「日本では、労働時間が成果につながっていない」ということになるでしょう。
個人的な実感で極論すれば、むしろ「成果につながらない労働時間を削減しようとしていない」といえるかも知れません。
たとえ成果に繋がらなくとも、汗を流した時間は尊いものとして評価されます。労働生産性を計算するときの「生産量」「生産額」「付加価値」に、「おもてなしの心遣い」などが加味されているようには思えませんが、日本の社会では当然のように要求され、提供しなければならないようです。
「生産性を上げさえすれば良い」と一概に主張しようとは思いませんが、労働人口が減少し、過重労働の問題がますますクローズアップされる時代に突入することを考えれば、もう少し社会全体で考える必要があるテーマだと思います。