働き方改革応援団!

「働き方改革」を前進させるため、関連情報をネタにいろいろ考えてみたい。

【スポンサーリンク】

【ご紹介】労働時間・残業代 裁判所の判断がスグわかる本

f:id:TsuRu:20180925111821p:plain

働き方改革関連法の施行を控えて、経営者の方や人事労務担当者は、対応に頭を悩ましていることと思います。

今回の法改正の大きなトピックが「労働時間の上限規制」です。そこで、法改正対応をする場合は、労働時間管理そのものについても、しっかり見直す必要があるなぁ・・・などと思っていたら、参考になる本を見つけました。〔労働時間・残業代〕裁判所の判断がスグわかる本です。

著者は、中野公義氏です。弁護士で元労働基準監督官という、ユニークな経歴をお持ちです。

本書は、経営者側の立場にたって、「労務管理」「証拠収集等の対応方法」などについて書かれています。取り上げられているテーマは、私も社労士としてよく相談される重要ポイントばかりです。随所に登場する「コラム」では、臨場感あふれる事例が紹介されていて、「一読の価値あり」だとオススメします。

文章は全体的に慎重な言い回しです。裁判所の判断は個別の事件についておこなったモノであるため、こういった表現もしかたないと思いますが、スパッと断定した表現が少ないので「裁判所の判断がスグわかる」というタイトルどおりの期待しながら読むと、少し違和感があるかも知れません。

本当に基本的なところ(言い換えれば、見落としやすいところ)から具体的事例が紹介されているので、まずはサッと一読して気になるところにフセンを貼り、ひとつひとつ現場の点検をおこなう・・・といった利用方法が良いと思います。

巻末資料を除けば200ページ程度ですので、軽く読めると思います。法改正施行に向けて、対応確認するためには、とても参考になる本です。