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ITの有効活用を阻むモノとは?

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現場が強すぎる・・・というコトのようです。

japan.zdnet.com

素朴に考えると、「現場の人」というのは「ITの専門家」ではないので、現場の人にITの有効活用をゆだねてしまうとロクな結果にならないのは自明であるように思います。

けれども、逆に考えると「ITの専門家」は「ITの」専門家であって「現場の」専門家ではありません。導入したシステムがピントのハズレたどうしようもないもので、現場が振り回されて大変だった・・・という経験をした人も多いのではありませんか?(私は、とても困った経験があります)。

経営のトップが強いリーダーシップを発揮してトップダウンでITの有効活用を推し進めるスタイルは、たしかに日本では一般的ではないように思います。しかし、海外の方式をそのまま導入すればうまくいく・・・ようには思えません。

むずかしい問題ですが、ひとつの解決策が「千数百年前」に提案されています。

【原文】 一曰、以和爲貴、無忤爲宗。人皆有黨。亦少達者。以是、或不順君父。乍違于隣里。然上和下睦、諧於論事、則事理自通。何事不成。

【読み下し文】 一に曰く、和(やわらぎ)を以て貴しと為し、忤(さか)ふること無きを宗とせよ。人皆党(たむら)有り、また達(さと)れる者は少なし。或いは君父(くんぷ)に順(したがわ)ず、乍(また)隣里(りんり)に違う。然れども、上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。何事か成らざらん。 十七条憲法 - Wikipediaより

さすがに千数百年も立ってるので、党(たむら)とか隣里(りんり)とか社会も変わってるので、そのままってワケにはいきませんが、そのあたりをテキトーに超訳してみました。

【超テキトー訳】 和をもって尊しとし、むやみにあらそう事のないようにしましょう。「現場の人」も「ITの専門家」も「その他の関連部署」も「自分は神様だと思っているお客様」も、それぞれの意見はあっても「全体の仕組みを理解した人」は少ないものです。したがって、「現場の人」は自分の過去の経験・実績だけに凝り固まらず「ITの専門家」に心を開き意見を聞くようにし、「ITの専門家」は「現場の人」の気持ちを理解してアドバイスし、「その他の関連部署」も「自分は神様だと思っているお客様」も課題を共有して議論をすれば、自然と解決策にたどり着くことができます(解決しないことはありません)。

という感じでいかがでしょうか?

トップダウンで進める・・・というやり方は、どうも日本の風土になじまないような気がします。一方、和を重んじて議論をしないのでは、解決にたどり着けないと思います。